猫のブラッシングとかコーム掛けは日頃から行っていますか?
私は日頃とは言えませんが、出来るときには3~5分程度のブラッシングをやっています。
猫には長毛種と短毛種がありますが、長毛種を飼っている人だとやっている人も多いのではないでしょうか。
無論、短毛種でもこまめにブラッシングをしてる人もいるでしょう。そんなブラッシングについて、今回はブラッシングの効果と同時にメリット等を書きたいと思います。
猫にブラッシングをするメリットについて
やり方にもよりますが、基本的に猫にブラッシングをしてあげることで、良い効果を見込むことができます。
何よりも愛猫とのスキンシップにつながることですので、出来るときは積極的にやっていきたいところですね。そんなブラッシングですが、以下のような効果や予防を行うことができます。
抜け毛をある程度減らす事ができる
やはり何と言っても抜け毛を減らすことができます。
猫の毛は常に成長しています。しかし、ある程度で成長が止まり死毛となって抜け落ちる、もしくは猫の体に残ります。こういった毛周期があり、成長と脱毛を常に繰り返しています。
猫にブラッシングを行ってあげることにより、こういった身体に残った死毛を取り除いたりすることで、自然脱毛をする毛をある程度減らす効果が見込めます。
しかしながら、ブラッシングを毎日行ったからと言って全ての抜け毛をなくせるわけではないので、その点はご留意ください。
毛玉や、もつれを防ぐ効果
これも大事なことですね。短毛種というよりも、これは長毛種についてになりますが、ブラッシング等を行わなかったことにより、毛がもつれ始めると次第にもつれがドンドンと大きくなり、被毛全体がもつれ始めることもあります。
定期的なブラッシングを行うことで、こういった被毛のもつれを未然に防ぐことが出来るのもブラッシングのメリットのひとつと言えるでしょう。
一定の健康チェック効果
被毛がぱさついていないか、フケが発生していないか等。被毛で分かる範囲の健康についてもブラッシングで分かることができます。
また、ブラッシング中の梳かしている最中に皮膚に以上がないか、しこりのような物ができていないかなどをチェックすることで、被毛だけではなく皮膚に対しての健康チェックも合わせて行うことができます。
健康チェックだけではなく、特定の症状を未然に防ぐことだって可能です。
毛球症とは。ブラッシングで毛球症を予防
毛球症とは毛づくろいをしたときに少しずつ飲み込んだ毛が胃の中で塊となって、胃や腸で様々な症状を引き起こしてしまう病気となります。
猫の毛は体内で消化されることはありません。食べ物と一緒に体外に排泄したり、毛玉が出来てしまっても基本的には嘔吐によって体外に排出されます。
ですが、摂取する毛の量が過剰になったり、胃で出来た毛玉を上手く吐き出せなくなることにより、毛玉が大きくなってくることで毛球症を発症する事があります。
猫はグルーミングをする生き物です。そのときに死毛も一緒に飲み込んでしまったりしますが、その死毛を減らすことで毛球症の予防にもつながるわけです。
ストレス解消に期待できる
ブラッシングは飼い猫とのスキンシップにもなります。
飼い主がブラッシングを行ってあげるということは、猫の世界で言うアログルーミングに相当します。
アログルーミング
猫同士が身体を舐めあったりすることがあります。これは猫の親和行動のひとつとされており、猫にとって自分の身体を舐めさせるというということは信頼や仲間意識がないとできません。
猫にペロペロと舐められたことがある人は少なからずいるのではないでしょうか?私自身、寝てる最中に気がつくと髪の毛を舐められていたことが数回あります。
猫たちのアログルーミングというものは自分自身でグルーミングできないところ舐めることが多いそうです。
ブラッシングも猫にとって自身でグルーミング出来ない部分を補ってあげる。という意味では、こちらからの親和行動になるのではないでしょうか。
ですので、無理強いは禁物。もし、ブラッシングが上手くできないという場合は猫がリラックスしてる時を狙うのが良いかもしれませんね。
長毛種、短毛種。それと抜け毛
案外、潜在的に思うことかもしれませんが。短毛種は毛が抜けにくくて、長毛種はよく毛が抜ける。という風に思ったりしませんか?私は実際に飼うまではそう思っていました。
ですが、短毛種であっても毛が抜けやすい猫。長毛種であっても毛が抜けにくい猫もいます。
少しだけ話しが逸れますが、猫の毛の種類についてお話します。猫には短毛種と長毛種という中に更に「ダブルコート」、「シングルコート」という被毛の違い等があったりします。
一般的に長毛種と言われている猫、短毛種と言われている猫。ダブルコートとシングルコートについてお話します。
長毛種と短毛種の違い
先ずは長毛種と短毛種の違いについて。これらに関してはなんとなく毛の長さで判別が付くかと思われます。
長毛種と短毛種についての一例を表にしていますので、ご参考ください。
長毛種の猫 |
・ソマリ ・ラグドール ・ノルウェージャンフォレストキャット ・メインクーン |
---|---|
短毛種の猫 |
・アビシニアン ・アメリカンショートヘア ・シンガプーラ ・トンキニーズ |
一例では各毛種、4種類を挙げましたが、猫の品種はまだまだいます。
我が家は長毛種であるソマリを飼っていますが、短毛種の猫も可愛いですよね。
ダブルコートとシングルコート
長毛種と短毛種の猫がいる。ということは、ご存知かと思いますが、更にそこに毛の違いがある。というのは知らない人も多いのではないでしょうか?
実際、私も飼い始めてからブラッシングする際のブラシ選びのときに初めてダブルコートとシングルコートの違いについて知った口です。
それではダブルコートとシングルコートの違いについてふれたいと思います。
ダブルコート
ダブルコートは被毛がオーバーコートとアンダーコートで構成された毛が特徴となります。
※オーバーコートは直射日光から皮膚を守るためで、アンダーコートは保温をする役割と、それぞれの役割が存在します。
ダブルコートの猫はアビシニアン等があげられます。
シングルコート
シングルコートはオーバーコートと少しばかり柔らかい毛が生えていますが、長さはほぼほぼ同じの被毛となっています。
更にはシングルコートでも、猫の種類によってまた分かれてくるそうです。ここまで分かれるともう難しいですよね。ここでは、シングルコートとダブルコートのおおよその違いだけの解説となります。
シングルコートの猫はシャム等があげられます。
抜け毛まとめ
私自身、我が家のソマリ、ミコの抜け毛が多いかと聞かれたら「いや、全然?稀に抜け毛の塊っぽいのが1つ落ちてるくらい」と言った風に、長毛種でも全然抜け毛が気にならない子もいます。
逆に調べてて一例となりますが、短毛種の猫で「抜けやすい!」といった内容が載っていたりします。
人によって抜けやすい抜けにくいという見解は違うと思いますので、一概には言えませんが、長毛種だろうと短毛種だろうと抜け毛はその猫によって多かったり少なかったりするのではないでしょうか。
何にせよ、こういった抜け毛を減らす対策という意味でも、猫へのブラッシングは意味があるのではないでしょうか。
猫用ブラシの種類について
猫用のブラシと言っても、色々な種類が存在します。
ブラシによって用途が違います。死毛を取ることに向いているブラシや被毛を整えることに関して向いているブラシなど様々です。
それらブラシから2~3種類ほどを使い分けて、猫とのスキンシップがてら、抜け毛対策を行ってみてはいかがでしょうか?
以下ではブラシの種類に関して説明させていただきます。
猫用コーム
先ずはよく見るであろう、ひとつの内。コームとなります。
ノミ取り用のコーム等もありますが、そうではないものもあります。ノミ取り専用として購入する場合はノミ取り用のコームを購入しましょう。
死毛がたくさん取れるというわけではありませんが、毛のもつれを解消するのにもよく、比較的手入れもしやすい万能型ブラッシングアイテムとなります。
我が家でも、基本的に仕上げはコームで全体の毛を梳かすようにしています。
仕上がりもきれいって感じが分かるのでおすすめですよ。
猫用ピンブラシ
ピンブラシはピンが平面上に配置されているブラシのことを指します。
死毛を取ったりすることはそんなに得意ではありませんが、猫の被毛を広く梳かすことが出来るので、手始めに全体を梳かすときにおすすめです。
ピンブラシに挟まった毛は取るのが少々面倒ではあります。私は目の荒いコーム側をピンブラシのピンの間に差し込んで引っ張り出して対処しています。
猫用ラバーブラシ
ラバーブラシはゴムやシリコン製で作られているブラシとなっています。
摩擦力があり、猫の被毛を程よく引っ張ってくれることから死毛を取ることに優れています。代わりに死毛だけではなく成長中の毛すらも抜いてしまう恐れがあるため、やりすぎには十分に注意してください。
猫用スリッカーブラシ
スリッカーブラシは「く」の字のように曲がったピンが並んだブラシです。
金属製で出来ていたり、他のもので十分のため私はスリッカーブラシ自体は使用していません。
ですので、ここではあくまで「スリッカーブラシ」というものがあるという認識とします。
猫用抜け毛ブラシ
抜け毛ブラシは死毛等の無駄な毛を取り除くのに最適なブラシとなります。
ファーミネーターとかフーリー等が有名ではないでしょうか。私はフーリーを使用しています。
こういった商品って「本当にそんなに抜けるの?」って思ったりしますよね?私はそう思いました。
実際に使ってみた感想でいうと「え、こんな抜けるの?」と本気で思いました。それほど抜けます。
それほどよく抜けるということもあってか、やりすぎには注意が必要です。やはり死毛だけではなく成長中の毛を刈り取ってしまう恐れがあるためです。
何事も程々が一番ってことですね。後、抜けた毛の処理は簡単に行なえます。
猫用ブラシまとめ
そんなわけで、猫用のブラシと言っても多種多様あったりするわけなんですよ。
掲載したものはあくまで例として掲載しているので、個人で良さそうなものをしっかりと見極めて購入してみてください。
余談となりますが、私は「コーム」、「ピンブラシ」、「抜け毛ブラシ」の3種類を使い分けています。
ブラッシングしたいけど、先ずはどれかひとつで様子見したいって言うなら、私はコームをおすすめしますね。何故コームをすすめるかと言うと、「そこそこ死毛が取れて、梳かした後の仕上がりが綺麗」になりますので。
あとがき
猫にブラッシングを行うことは、猫にとっても飼い主にとってもメリットが大きいと言えます。
毎日ブラッシング…、というのは難しいでしょうから、出来るときにはブラッシングをしてあげると良いでしょう。
ちなみに、どうしてもブラッシングを嫌がる猫もいるかと思います。ですが、無理やりするのではなく、そういったときは猫がリラックスしている状態を見計らって、徐々にブラッシングを試してみたりしましょう。
無理強いが一番良くありません。ブラッシングという行為が猫にとっても気持ちいいものであると、猫に分かってもらえたら、よくよくはブラッシング嫌いな猫もきっとブラッシングさせてくれるようになるでしょう。
それでは猫との良い生活を。