猫を飼っている人なら、噛まれたり引っかき傷を負った事がある人も多いのではないでしょうか?
多少の傷なら問題ないかなと思うのはよくありません。もし、引っ掻き後が赤く滲んでいたり、噛まれた後に消毒や適切な処置をしておかないと大変なことになってしまう可能性も大いにあります。
今回はそういった噛まれたり、引っかかれた傷に関してのお話しをさせていただきます。
猫に噛まれたり、引っかかれた後はしっかりと消毒すること
これは大事なことです。噛まれたり、引っ掻かれたりして出来た傷はしっかりと消毒しましょう。見方によってはただの傷ですが、そこから感染症に発展する可能性があるためです。
手当の方法としては、患部をしっかりと洗浄した後に、マキロン等の消毒液でしっかりと消毒を行うことです。
あくまで、応急処置となりますが、しっかりと消毒しておくことが何よりも大事でしょう。
経過に関しては数時間~1日と様子を見てもても良いかとは思いますが、心配なら早めに病院へ診察を受けに行きましょう。
猫に噛まれたり、引っかかれた箇所が腫れるようなら病院に
猫に噛まれたり、引っ掻かれた傷が腫れたりしなくても心配なら病院へ。
こちらは、先日血液検査の為、猫の注射中に勢い余って噛まれた私の母の手になります。
画像だと少し分かりにくいかもしれませんが、親指の付け根あたりがぷっくりと腫れています。
結果から言いますと、化膿しているわけではない為問題はないであろう。とのことでした。
動物病院側で直ぐに止血・消毒を行ったのも良かったのかもしれません。
ですが、これがそのまま何もせず傷を放置していたら、また違った結果になっていた可能性もあります。ですので、もし引っ掻かれて赤くなったり、噛まれた場合はしっかりと消毒を行って清潔にしましょう。
受診する場合は調べる限り、外科や皮膚科等が一般的のようです。
猫に噛まれたり、引っかかれると起こり得る感染症
猫だけではなく他の生き物に噛まれた場合も例外ではありません。
何かしらの感染症を引き起こすリスクというものは常に存在します。
そういった、起こり得る感染症をまとめましたので、そういった病気になる可能性もあるということを認知し適切な処置を行うことで、しっかりと予防し素敵なペットライフを送れたらと思います。
医療という専門的な分野に関しては情報の信憑性を考慮して、別サイトへのリンクを記載します。そちらで、症状等をご確認いただけますようお願いします。
破傷風
破傷風は、破傷風菌(Clostridium tetani )が産生する毒素のひとつである神経毒素(破傷風毒 素)により強直性痙攣をひき起こす感染症である。破傷風菌は芽胞の形で土壌中に広く常在し、 創傷部位から体内に侵入する。侵入した芽胞は感染部位で発芽・増殖して破傷風毒素を産生する。破傷風の特徴的な症状である強直性痙攣は破傷風毒素が主な原因であり、潜伏期間(3 ~21 日)の後に局所(痙笑、開口障害、嚥下困難など)から始まり、全身(呼吸困難や後弓反張など)に 移行し、重篤な患者では呼吸筋の麻痺により窒息死することがある。近年、1 年間に約40 人の患 者(致命率:約30%)が報告されているが、これらの患者の95%以上が30 才以上の成人であった。
引用元:NIID 国立感染症研究所
パスツレラ症
パスツレラ症(pasteurellosis)は、WHOが重要な人畜共通感染症として警告を呼びかけ、日本でも厚労省がペット動物(イヌ、ネコ)由来人畜共通伝染病として取り上げ注意を呼びかけている人と動物の共通感染症の一つです。
犬や猫はパスツレラ菌を持っていることが多く、猫はほぼ100%、犬は約75%が口腔内常在菌として保有しています。また猫では爪にも約20%の割合で保菌されていることが確認されています。しかし犬や猫ではほとんど症状を起こしません。まれに猫で肺炎を起こしたり、咬み傷からの化膿症の原因菌となったりします。
引用元:公益社団法人 埼玉県獣医師会
猫ひっかき病(バルトネラ症)
猫ひっかき病(バルトネラ病、cat scratch disease)とは?
猫に咬まれたり、引っ掻かれたりした後に、発症し、数日後にリンパ節の腫脹がみられる病気で、稀に脳炎を併発することもあります。原因はバルトネラ菌です。病原体を持っている犬、猫や、ノミから感染することもあります。発生は7月から12月に多く、ノミの発生時期と深い関わりがあるようで、アメリカでは年間4万人の発生が報告されています。日本でも最近この病気が知られてから、報告例が増加傾向にあります。引用元:公益社団法人 千葉県獣医師会
こちらが引っ掻かれたり、噛まれたりした傷から起きる感染症となります。
詳しく見たい方は引用元に書いている引用先にリンクを付けていますので、そちらからご確認いただけますようお願いします。
ここでは引っ掻かれたり、噛まれたりした傷に関して記載しましたが、他にも経口感染で起こり得る病気等も存在します。可愛いからと言って愛猫にキスしたり、人と猫の為にも過剰なスキンシップは控えるようにしましょう。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
私も調べるにあたって、引用元のサイトで色々と拝見させていただきましたが、猫の口腔内には100%菌が存在するとかなんとか。
それを見て思ったことが「歯磨きって大切なことなんやな」という的はずれなことを思ったり。
猫にもしっかり歯磨きさせてるから感染症は大丈夫というわけではないので、あしからず。
そんなわけで、改めて猫を飼っていると起こり得る可能性のある病気を紹介させていただきました。
それでは、適切なスキンシップで良き猫ライフを。