あなたの家の猫は粗相(トイレ以外で大小)をしたことはありますか?
しないことに越したことはありませんが、いついかなる時。愛猫が粗相を起こすかは分かるものじゃないですよね。
普段はお利口だし、うちの猫に限って粗相をするはずない。なんてことは断言できません。
実際、我が家のソマリのミコも長らく問題なかったのが、急に粗相をするようになりました。原因判明とか色々と大変でしたが、実際に粗相の原因を究明することで、その後の対処もだいぶ楽になりました。
今回は我が家の猫を事例に猫の粗相についてお話します。
猫の粗相について
ここでお話しする猫の粗相についてですが、猫のトイレ以外での大小(おしっこ、うんこ)を指します。
飼い主としては、やはりトイレで行っていただきたいと思うところですが、ある程度の意思疎通が出来るとしても会話が出来るわけではありません。
しかし、粗相をしてしまうには何かしらの原因があると言われています。先ずは飼い主として、猫が粗相をしても怒ったりせず、粗相をしてしまう原因を追求しましょう。
寧ろ場合によっては怒ったら逆効果で悪化する可能性もあります。
猫が粗相をする原因
猫の粗相というものは急に起こったりします。
急に起こるということは何かしらの原因があると捉えたほうが良いでしょう。もしかしたら、猫にも色々な性格がありますので、「なんとなく」なんてことも可能性としては否定しませんが、そういった可能性は低いものと思われます。
一般的に猫が粗相をする原因と言われているものがこちらになります。
- トイレが汚い
- トイレ周りの環境
- マーキング行為
- ストレスによる粗相
- 病気による体調不良
大方多いのがこの辺りと言われています。
それでは、ざっくりとですが、各項目について補足を。
トイレが汚いから粗相をする理由
分かりやすく例えると、我々人間とて汚いトイレで用を足したいか?と問われると、大半の人は綺麗なトイレで用を足したいと思うのではないでしょうか?
それは猫も変わりありません。猫は綺麗好きとも言われていますし、やはりトイレが汚いと、そのトイレを使用することを嫌がります。
トイレ周りの環境による粗相
猫は元々警戒心の強い生き物です。
そうそうないとは思いますが、猫のトイレを設置している箇所で大きい音が頻繁になったりすることはありませんか?警戒心が強いだけに、トイレ中に大きい物音がなると、それだけでトイレが嫌になる可能性も。
また、今まで使用していたトイレ砂を材質から変更したりすると、普段の使い慣れたものと違うと思ったりする可能性も。
マーキング行為
自身の縄張りとすること。
例えば、トイレ以外の部分で尿の匂いがする場合、粗相をしたことがある場合。それらの箇所で再度行う可能性がある。
避妊・去勢手術を行っていない猫の場合はスプレー行為の可能性も。してても、稀にスプレーを行うこともあるようです。
ストレスによる粗相
ストレスは中々難しいかと思います。例を挙げるなら、引っ越しや模様替えによる縄張りの変化。新しい猫や、新しい家族が増えたことによる環境の変化などが考えられます。
病気による粗相
膀胱炎や腎臓に関する病気、下痢や軟便。宿便時の排泄における痛み等。
猫が粗相をする場所
猫が粗相をする場所についてですが、猫によって様々です。
ベッドの上で粗相をする。といった人もいれば、我が家では部屋の片隅のフローリングの上等で行うような場合もあります。
これらのことから、猫によって粗相をする場所はまちまちといった感じでしょう。
猫の粗相を予防するには
端的に言ってしまうと、上記のことに気をつけてあげれば、粗相をする可能性を極端に減らすことができると考えていいと思います。
ですが、必ずしも全てを予防するということはできません。(病気など)
ですので、出来る限り粗相をする原因を排除してあげることこそが、粗相をする可能性を減らすことに一躍買ってくれると言う風にも捉えることができます。
実録、我が家の愛猫ミコが粗相をした事例
今回、実際に粗相をした我が家の愛猫ミコですが、普段問題なくトイレで用を足していた所、急に粗相をするようになりました。
実際に粗相が始まると色々と悩むものでして、ここから粗相の原因を追求する日々がスタートしました。
多分改善まで約2週間ほどだったかと思います。
我が家の猫が粗相したときに実際に試した方法
先ずは私自身、色々と調べた結果「トイレは猫の数+1が良い」ということから、トイレを2台に増設しました。しかしながら、結果としてはそれだけでは解決に至らず。
次に試したことは、トイレ砂の変更。普段は目の荒いニャンとも清潔大きめを使用していましたたが、小さめに変えてみました。
1台は今までどおりの、こちらの大きめサイズ。もう1台は同じニャンとも清潔トイレの小粒といった感じに。
しかしながら、これも不発となりました。今となってはトイレ環境の変更につながるので、悪手だったかなと思っていますが、一応可能性として試すに越したことはないということで。
調べながら、思い当たる原因を考えては試してみた結果、全て不発となったと言う感じです。
我が家の猫の粗相の原因解明
もしかすると、考えていた以外のことでも原因があるのではないか?ということで、他にも色々と試した所「トイレ掃除の頻度を上げる」、「病気」という2つの原因を解明することができました。
トイレ掃除の頻度を上げる
我が家ではニャンとも清潔トイレを使用していますが、トイレ掃除の頻度はシート交換が1週間に1度。全体掃除が1ヶ月に1度といった風に行っていました。
まだ小さい子猫の頃なら、これでも問題なかったのかもしれませんが、成猫になって排泄量も増えたことから、私が考えているよりも早めに汚れていたのかもしれません。
以後は3日前後に一度トイレシートの交換、全体掃除は2週間前後に一度といった、掃除周期を以前より短く行うことで、改善の一歩に至りました。なお、それ以前に汚れているようなら早めると言った風に臨機応変に掃除しています。
そして、もう一つの原因が病気となります。
ちょうど、粗相をし始めたのがこの頃の時期とかぶりました。
治療を始めたばかりの頃は上記の事を試しても、たまに粗相をしていましたが、症状が和らいでくると完全に粗相がピタッと止まったのです。
これらのことから、我が家の愛猫ミコの粗相の原因はトイレの掃除と病気によるもの。だったと言えるでしょう。
我が家の猫が粗相をしそうな前兆
こればかりは、各家の猫によって違うと思いますので、あくまで参考までにということで。
我が家の愛猫ミコの場合は粗相の前兆として「トイレの前のフローリングを掻き始める」と言った行動を取ります。
この行動を取り始めると「トイレが予想より早く汚くなっているか」、「病気で体調が著しくないのか」という2つのことを察知します。
つい最近も、ミコの調子がよろしくなかったときに、これらの行動を取り始めましたので、我が家ではほぼ確定行動として考えています。
もしかしたら、これを読んでいただいている方の家でも、そういった何かしらの行動を取っている可能性もあるかもしれません。よくよく観察して、そういった粗相の前に兆しがないか観察してみましょう。
もし分かったら、そういった前兆が現れたら早めの対処を行うことで、今後の粗相を減らすことに繋がるかもしれませんよ?
猫の粗相の原因が分からない、困った場合
そういった場合は一度、かかりつけの獣医さんなどに相談してみると良いかもしれません。
もしかすると病気で粗相をしている、と言う可能性も否めません。尿検査を行ったり、または私が知らない獣医さんならではの粗相の原因を知っている可能性も有りえます。
どうしても、粗相で困った場合は頼ってみるといいかもしれません。
しかし、一点注意を。
獣医さんも人間です。粗相解決の可能性を提示することはできると思いますが、必ずしも粗相の原因を解決できるというわけではありません。
なので、全てを獣医さんに頼り切るだけではなく、粗相を行い始めたときの環境の変化など。そういうところは飼い主が一番分かるかと思いますので、そういった部分の洗い出しを飼い主が行い、原因解決の根本を探すのが、病気以外では一番の粗相解決方法となり得ることを念頭に置いておきましょう。
あとがき
実際に粗相が起きるまで、うちは大丈夫でしょうー。とか思っていたんですが、まさかまさかの粗相で当時はびっくりしましたね。
粗相自体、すぐに治まる猫もいれば、中々続いてしまう猫もいるようです。
粗相が続いてしまった場合、粗相をした箇所の掃除など、飼い主も本心で言うと色々辛いでしょうし、ストレスも溜まるかもしれません。ですが、冒頭で書いたとおり、猫には猫の粗相をする理由があると思います。
改めて言いますが、もし飼い猫が粗相をしてしまった場合でも、ご自身の飼い猫を怒ったりしないようにしてあげてくださいね。